フィリピンでの勉強
先生は全員フィリピン人ですか?
フィリピン留学の最大の魅力は留学費用の安さです。ではなぜ留学費用が安いのかというと、フィリピンは発展途上国なのでアメリカやカナダなど欧米の英語留学の国に比べて物価や人件費が安いからです。安いのは留学生寮のフィリピン人スタッフの人件費だけでなく、英語を教える先生の人件費もです。なぜ先生の人件費が安いのかというと、その理由は先生がフィリピン人だからです。
ですので、安さが特長のフィリピン留学では、英語を教える先生は基本的にフィリピン人です。フィリピンにわざわざオーストラリアの先生を連れてくると、人件費が高くなり、フィリピン留学の特長であるやすい留学費用を実現できなくなります。
しかし、フィリピンにはイギリス人などネイティブの先生を雇っている学校もあります。クラークなどネイティブスピーカーが多く住んでいる地域では、先生が全員ネイティブであることをアピールポイントとしている学校まであります。
もちろん、ネイティブの先生の給与はフィリピン人の先生の給与よりも高いですので、ネイティブ教師の授業を受けると学費が高めになります。このため、マンツーマンレッスンはフィリピン人の先生で、グループレッスンだけネイティブの先生にしたり、フィリピンの先生のグループレッスンは1クラス4人だけど、ネイティブの先生のグループレッスンは1クラス8人にするなど、留学費用が高くなり過ぎないように学校が調整しています。
ただ、フィリピン人の先生すべてがフィリピン訛りの英語を話すというわけではありません。ネイティブ並みの標準的な発音の英語を話すフィリピン人教師もいます。また、フィリピン人は英語を生まれつき身に付けたのではなく勉強して身に付けているので、文法の説明はネイティブ教師よりもフィリピン人教師のほうが上手いという指摘もあります。ですので、フィリピン人教師が必ずしも悪いというわけではありません。
1人の先生がすべての授業を受け持つのですか?
フィリピン留学では1日6〜10コマの授業があります。そのすべての授業を1人の先生が受け持つとなると、朝から晩までずっと同じ先生ですので飽きてしまいます。しかもそれが数週間のフィリピン留学の期間中ずっと続くと緊張感を維持することができません。また、複数の先生が担当することによって、1人の教師が気づかなかった問題点を別の教師が気づくといったメリットもあります。このため、毎日の授業は1コマごとに別の教師が担当するのが一般的です。例えば1日に8コマの授業があれば、8人の教師に英語を教えてもらうということです。
しかし、各授業を担当する教師が真日変わるということではありません。フィリピンに留学して1日8コマの授業を4週間受ける場合、8人の教師に4週間教えてもらうことになります。
ただ、フィリピンの学校では教師の入れ替わりがよくあります。フィリピン人にとって英語教師は長い間務める仕事ではなく、コールセンターのスタッフや看護婦、海外での出稼ぎの仕事が見つかるまでの間の一時的な仕事と捉えられることが多いです。このため、自分の授業を担当してくれていたフィリピン人の教師が、新しい仕事が見つかったということで学校を辞め、それにともなって別のフィリピン人教師が新しく自分の担当になるということも少なからずあります。
英語が全然分からなくてもフィリピンに留学できますか?
フィリピンにあるほぼすべての英語学校が、英語力やTOEICスコアといった入学資格、入学条件を設定していません。ですので、英語力が極めて低くても、ほとんど分からないといったレベルであっても学校は入学を認めてくれます。ですので、英語が全然分からなくてもフィリピンに留学することは可能です。
ただ、英語力が非常に低い段階でフィリピンに留学するのは、決して効率が良い留学方法だとはいえません。なぜならば、英語が初心者に近いレベルの人は英文法を勉強する必要があるのですが、フィリピンに留学して英文法を勉強しようと思うと、文法を教えてくれるのはフィリピン人教師です。彼らはフィリピン人ですので日本語は分かりません。ですので、英文法を英語で教えてもらうことになります。英語の初心者ですのでリスニング能力が低いですし、知っている単語も少ないですから、英語で英文法を教えられてもほとんど理解できないでしょう。
むしろ英語の初心者はフィリピンではなく日本で英文法を勉強したほうが効率的です。日本で日本語で書かれた文法書で日本人教師に英文法を教えてもらったほうが、理解しやすいですし、単位時間あたりに理解できる量もフィリピンで勉強するのと比較すると格段に多いことは間違いありません。
また、フィリピンに留学して英語を学ぶ最大のメリットは、英語が上手なフィリピン人教師と英語でやり取りをすることによって、リスニングやスピーキングの能力、つまり英会話能力を向上させることにあります。ですので英語がわからない状態でフィリピンに留学することは可能ですが、留学の効率を考えると、日本で英文法を一通り勉強してからフィリピンに留学し、フィリピン人教師のマンツーマンレッスンを受けることで英会話力を向上させるというアプローチのほうがお勧めです。